お伊勢さんのご遷宮 その2《やさしい神道シリーズ その2》

伊勢神宮の正式名称と式年遷宮の概要について、前回お話しさせていただきましたが
いいねやコメントを沢山いただき、ほんとうにありがとうございました。

今回は、なぜ「式年遷宮」をするのか、考察したいと思います。

内宮 五十鈴川の御手洗場(みたらし)

《内宮 五十鈴川の御手洗場(みたらし)》

常若(とこわか)
永遠の命

強固なものを造ろうとするなら、ギリシャのパルテノン神殿やマヤのピラミッドに見られるれるように、石を使って造ると思われます。

「ご遷宮」が始まった当時、既に奈良の法隆寺は建てられていました。
ご存知のように、法隆寺は現存する世界最古の木造建築です。
木造でも永久的な社殿を造ることは技術的に可能だったのです。

しかし、神宮では木材を組んだだけのお宮を、一定の年数ごとに建て替えることによって永遠を作りだすことを目指したのです。

システムとしての強さ、環境や人的変化にしなやかに対応する強さによって永遠を紡ごうとしたと言っていいかもしれません。

それが、生き生きとして存在する今に繋がっているといっていいでしょう。

 

*生物の命
「ヒト」という生物としての個体

生物としての個体「ヒト」、その個体は長くても100年ほどで寿命を迎えますが、遺伝子レベルでみると、親から子、子から孫へと「命」は連綿と続いていきます。

DNA

《ヒトの遺伝子》

ヒトは、およそ60兆の細胞でできていて、1個1個の細胞に遺伝子が存在しています。
DNA は二重らせん構造をしていますが、その片方を母親から、もう片方を父親から受け継いで「ヒト」が形づくられ、次の代に受け継がれていきます。

生物としての「ヒト」一個体の命は有限ですが、「遺伝子レベルでの命」は永遠です。
生物的個体としては生と死を繰り返し、地球規模での長期的環境の変化には遺伝子レベルで対応することにより、「命」を継続するシステムになっています。

唐組平緒の調製

 

*ご遷宮というシステム

 

神宮の遷宮は、生物のこの「命」を継続するシステム同様にしなやかに対応する強さ、言葉を変えると柔構造によって永遠を紡いでいるといえます。

また、木の匠を始め調度や神宝などを調整する技術が、師匠から弟子に伝承されるうえでも、二十年という時間は絶妙です。

千数百年前に、現代における分子生物学の成果に相当する知識があったとは思えないものの、見事に似通っているのは知見と捉えていいかと思います。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。

次回は、伊勢神宮 式年遷宮の歴史についてお話ししたいと思います。

参考:
伊勢神宮          http://www.isejingu.or.jp
伊勢神宮 式年遷宮公式サイト http://www.sengu.info/index.html

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