奈良、京都の神社を訪ねて その7 貴船神社の3

 

 

水の神さまとして知られる京都の貴船神社、鴨川上流の貴船川沿いに奥宮、結社、本宮の三座ありますが、今回は奥社について紹介させていただきます。

 


 

貴 船 神 社 (きふね じんじゃ)

 

 

貴船神社 奥社参道入口

 《 奥 社 参道入口  》

結社から数分、坂道をさらに行くと、左手が古来の参道になります。
貴船口駅からずっと舗装された車道がありますが、ここからは玉砂利の参道を歩くこともできます。
なお、車道の右手には貴船川が流れています。

 

貴船神社 奥社参道 思ひ川

参道に入ってすぐ、「思ひ川」という川があって、小さい橋がかかります。
右側には、思ひ川と刻まれた石碑も置かれています。
手前に鳥居が立ち、ここから玉砂利を踏みしめて社殿まで歩みを進めます。

夫の愛を取り戻そうと思い悩んでいた平安時代の歌人和泉式部は、貴船詣でを思い立ちます。
当時は今の奥宮が本社で、この谷川で手を洗い、口をすすぎ、身を清めてから参拝しました。
この川は、禊(みそぎ)の川、物忌(ものいみ)の川だったのです。
禊の川だった「おものいみ川」が、和泉式部の恋の話と重なり、いつの頃からか「思ひ川」と呼ばれるようになったそうです。

 

貴船神社 奥社 神門前

《 奥 社 神 門 》

右側に杉の大木が並ぶ参道を数分歩くと、このような奥社の神門に着き、ここから古代貴船神社の本社が鎮座した地になります。

 


 

縦帯貴船神社 奥社について

 

ここは貴船神社が創建された地で、永承元年(1046)大雨による洪水で社殿が流失し、天喜三年(1055)に今の本宮の地に奉遷して以来、ここは奥宮として奉斎されています。

奥社にお祀りする御祭神は、本宮と同じ高龗神(たかおかみ かみ)です。
雨を降らせ、雨を止め、地中に蓄えた水を適切に湧き出させる働きをします。

神社の社記伝説には、闇龗神(くらおかみ の かみ)と玉依姫命(たまよりひめ の みこと)もあわせ祀っていると伝えます。

高龗神と闇龗神は、「呼び名は違っても同じ神なり」と社記には記されているそうです。

 

また、「貴船」の名前の由来には諸説あるそうですが、一説には、神武天皇の母である玉依姫命が、黄色い船に乗って淀川、鴨川、貴船川を遡って当地に至り、水神を祀ったのが神社の始まりで、その社名の由来は「黄船」によるものとしています

まらにまた、「きふね」は、『氣』が生ずる根源の地という意味で「氣生根」であり、その氣に触れるだけで元気が蘇るとされ、さらに運気も上がる「運気龍昇」の神が鎮まる地でもあります。


 

貴船神社 奥社 社殿

 《 奥 社 社 殿 》

 真ん中、正方形の建物が拝殿で、その奥、写真では右手の建物が本殿です。

 

貴船神社 船形石

 《 御船形石 》

本殿横に船の形をした石組みがあります。

玉依姫命が水の源を求めて黄色い船に乗って現在の奥宮の地に至り、水神を祀り「黄船の宮」と称したといいい、その黄色い船は人目に触れぬよう石で包んだといいます。
その包んだ石組みが、これです。

 

貴船神社 奥社 本殿

 《 本 殿 》

本殿の真下には「龍穴」と呼ばれるおおきな穴があるそうですが、見ることは誰にも許されていないそうです。

大和の室生龍穴、岡山備前の龍穴とともに、日本三大龍穴のひとつとされているそうです。

現在の社殿は、江戸時代の天保年間に建てられたものだそうですが、平成23年から24年にかけて大規模な解体修理が行われ、見た目は新しくなっています。

 

 

 

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次回は、同じく京都の賀茂御祖神社(下鴨神社)を紹介させていただきます。

 

(平成26年11月24日 参拝)

*参考

貴船神社 京都市左京区鞍馬貴船町180

http://kifunejinja.jp/index.html

 

 

*注記

神社名、ご祭神名などは、当神社さんの表記を優先させていただいています。

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