伊豆山神社のご祭神 積羽八重言代主神

 

前回まで、長野県の戸隠に鎮座する「戸隠神社」と宿坊を紹介させていただきましたが、今回は伊豆山神社にお祀りするご祭神についてです。

 

伊豆山神社 本宮

《 伊豆山頂上に鎮座する本宮 》

伊豆山神社には、十三の神様をお祀りしています。

十三と、少し多いのは、明治政府が全国的に神社合祀(合併)を進めた結果、明治時代の末に当地でも4つの神社が合祀されたことにより、増えました。

そのなかの主祭神は、積羽八重言代主神です。

 


 

縦帯積羽八重言代主神について

 

「つみは やえ ことしろぬし の かみ」と読みます。

古事記では、事代主神(ことしろぬし の かみ)、八重言代主神(やえ ことしろぬし の かみ)、八重事代主神と表記されています。

日本書紀では、事代主神、事代主、事代主尊(ことしろぬし の みこと)、天事代虚事代玉籤入彦厳之事代神(あめに ことしろ そらに ことしろ たまくしいりびこ いつのことしろ の かみ) とも記載されています。

父神は、大国主命(おおくにぬし の みこと)、母神は、神屋盾比売命(かむやたて ひめ の みこと)です。


* 国譲り

オオクニヌシは、スクナヒコナと協力して豊葦原水穂国(とよあしはら の みずほ の くに)を作り固めたが、アマテラスは、わが子孫が治めるべき国だとして、使いを遣わして国を譲るように要請します。

なかなか同意を得られなかったものの、やがてオオクニヌシは承諾し、子どものコトシロヌシが代わりに答えるだろうと言います。

そしてコトシロヌシは、国を奉ずることをオオクニヌシに代わって言明します。

古事記、日本書紀に、このことが記載されていて、「国譲り」と言われています。

このような事から、コトシロヌシ(言代主神)はコト(言)の代行をつかさどる神、託宣の神とされます。

なお、”言”とも、また”事”とも書くのは、古代において「言(言葉)」と「事(出来事)」とを区別していなかったためのようです。


 

恵比寿さん

《 エ ビ ス 》

コトシロヌシは、国譲りの話があった際にも海で釣りをしていたようなことから、釣り好きとされ、海と関係の深いエビスと同一視され、海の神、五穀豊穣、商売繁盛の神としても信仰されています。

上の画像は、当伊豆山神社でお頒ちしている神札の一つです。

七福神のうちのエビスが、大鯛を小脇に抱え釣竿を持っているのは、国譲り神話におけるエピソードに由来するものです。

 

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

*参考文献

「日本史広辞典」日本史広辞典編集委員会 編 山川出版社

「神道事典」  國學院大學 日本文化研究所 編 弘文堂

「神道大辞典」(縮刷版) 臨川書店

 


 

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