伊豆山神社のご祭神 泣沢女神

 

前回は、伊豆山神社にお祀りするご祭神のなかで、積羽八重言代主神について紹介させていただきましたが、今回は泣沢女神についてです。

 

伊豆山神社 本宮

《 伊豆山頂上に鎮座する本宮 》

伊豆山神社は、十三座の神様をお祀りしています。

十三座と、少し多いのは、明治政府が全国的に神社合祀(合併)を進めた結果、明治時代の末に当地でも4つの神社が合祀されたことにより、増えました。

そのようななか、当初から祀られている泣沢女神です。

 


 

縦帯泣沢女神について

 

「なきさは(わ)め の かみ」と読みます。

古事記では、泣沢女神と表記されています。

日本書紀では、啼澤女命(なきさわめ の みこと)と記されています。

 


イザナギ(伊邪那岐神)とイザナミ(伊邪那美神)は夫婦の神さまで、国土など森羅万象を生みます。

そのイザナミが、火の神カグツチを産んだ際に亡くなります。

そのイザナミの死を嘆き悲しみ、イザナギが流した涙から成った神さまが泣沢女神です。

香久山の麓、畝尾(うねお)の木本に哭沢森というのがあって、泣沢女神を祀ったといわれます。(奈良県橿原市)

「万葉集」に「哭沢(なきさわ)の神社」に祈願した歌があり、畝尾都多本(うねお つたもと)神社がこれにあたるとされます


 

泣沢女神は、こんこんと湧き出る泉の水に宿るといえます。

伊豆山神社が鎮座する伊豆山には、常に水の湧いている泉が3か所あります。

春先には、地中に浸み込んだ雪解け水が地中から湧き出る所もあります。

そのようなことから、水の神さまといえる泣沢女神を古代からお祀りしてきたことは、人間に必要で大事な水が湧き出ることを敬い、山を大事にしてきた証しといえるでしょう。

 

 

今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

*参考文献

「日本史広辞典」日本史広辞典編集委員会 編 山川出版社

「神道事典」  國學院大學 日本文化研究所 編 弘文堂

「神道大辞典」(縮刷版) 臨川書店

 


 

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